利用者の声(富山県黒部市社会福祉協議会)
- 実施機関:富山県黒部市社会福祉協議会
- L1m-net利用期間:2021年8月1日~2021年12月末日(5ヶ月間)
- アンケート実施日:2022年3 月 7日
- 参加人数:70名
対象者の属性
このボタンの操作は、簡単に使えましたか?
100%の人が「そう思う」と回答
- ただカードを置いてボタンを押すだけだから。
- 防災ラジオよりも簡単で良い。
- 音声でしゃべってくれるから簡単だった。
- 難しくないから誰でも使えると思う。
- 最初は難しいかなと思ったけど慣れると簡単だった。
- アパートの壁が薄いため、音が漏れないか気になった。
このボタンを活用した仕組みは、どのようなことに役立つ(つながる)と思いますか?
<生活に対する安心感>
85.7%の人が「そう思う」「普通」と回答
- 見守られている安心感が一番。あると心強い。
- 誰かが見てくれている安心感があった。一人暮らしの方だとなおさら感じると思う。
- ボタンを3日間押さなかった時に電話があり、安心感があった。
- 一人だから心細いので、これがあると安心感があって助かった。
- 近所で最近孤独死があった。この機械で見守られていると安心。
- ボタンを使っていなかった時に電話があった。いざという時頼りになる。
<生活に対する助け>
84.3%の人が「そう思う」「普通」と回答
- メッセージによって、今日の日付や時間がわかり生活の役に立った。(視覚障害者)
- 一度本当に困っている時に「相談カード」を利用し、対応してもらったことが生活の助けになった。
- デイサービスみたいに、良い生活のリズムになっていた。防災ラジオもあるけど、それとは全く別もので、「地域密着型」なのがこのボタンだと思う。
- ボタンを押し忘れていた時、近所の民生委員さんが訪ねて来てくれたので、分からないことを何でも聞けたし、困ったことを助けてもらった。
- 家に誰も来ないし一人ぼっちだから、これだけが頼りだった。電話よりも必要に感じた。今日で終わりなの?ずっとあったらいいな。
- 外の水道の蛇口から水漏れがあった時、どこへ聞けばいいかわからず、慌てて「相談カード」を使用した。「元気だよカード」と間違えて使用してしまった時も、すぐに電話がかかってきたので、家で一人でいても心強かった。
<孤独感の軽減>
87.1%の人が「そう思う」「普通」と回答
- 機器があったおかげで寂しさが紛れた。本当に感謝している。
- 家族が一人増えたみたいだった。
- 一人だと何もしゃべることもないから、これがあると寂しさが紛れる。テレビはあるけど、一方通行だから。
- 音が聞こえるのは良い事だと思った。話しかけられているような感じがして良かった。
- 今までうるさいくらいメッセージが鳴っていたけど、なくなったら寂しいかも。
- 勇気づけられた。
<情報入手>
82.8%の人が「そう思う」「普通」と回答
- 様々な音声が流れて楽しく過ごすことができ、生活の役に立った。
- 音声があると賑やかだった。いろいろな情報が聞けて知恵になる。
- 知らないことをいろいろ教えてもらった。「ありがとう」「わかったよ」と音声に返答していた。
- 音声があることで、頭の回転が良くなりボケ防止になる。
- 生活に密着した幅広い情報が流れて便利だった。デジタルの時代になってきたなぁ。
- 新聞を取っておらず、よく曜日を忘れることがあるため音声案内は良かった。注意喚起もありがたかった。テレビもあるけど、この機械は良いと思う。
どの様なカードがあったら高齢者の方に喜ばれると思いますか?
- 「相談カード」があると心強かった。
- 車が運転できなくなった時に「買い物カード」や、緊急時に押すボタンがあると良い。
- カードが3 枚(元気だよ・相談・おでかけ)あったけど、全然難しくなかった。「おでかけカード」は、コロナで県外へ行く予定がなくなったので使わなかった。
- 「体操カード」良かった。ラジオ体操なんて忘れていたけど、カードがあれば使おうと思うし、やってみたら思い出すことができた。「黒部版ラジオ体操」はおもしろくて、一人で笑いながらやっていた。もうちょっと使いたかった。
- 元気じゃない時でも「元気だよカード」を押したこともあった。悩んでいてもカードを押すと誰かと話している感じがして元気をもらっていた。
- 来て欲しい時にカードを置くシステムは良い。
どの様な音声案内が流れたら喜ばれると思いますか?
- 普段外出もしないし、家でよく黒部市の「声の広報」を聞いている。この機械からの毎日のメッセージが楽しみだった。「今日は何の日」など、いろいろ忘れていたことも思い出すことができた。「朝起きなきゃ!」「夜寝る時間だ!」と一日の生活のリズムになっていた。(視覚障害者)
- 9 時と15 時のメッセージがおもしろかった。聞いていて気持ちの良い音声。
- その日の出来事や、「今日は何の日」など教えてもらって役に立った。毎日メッセージを流すの大変じゃなかった?せっかく流してくれてるのに聞けなかった時は申し訳なかった。
- いろいろな音声で楽しませてもらった。地区から消火器の詐欺情報も入ってきて、気を付けようと思った。就寝前の音声(20:45)が生活のリズムになって良かった。(ペットの犬も、ちゃんとその時間になるとゲージに入ってくれた。)
- だいぶボケてきて忘れることがあるから、「今日は何の日」や、ゴミの日等メッセージが入るのは良い。勉強になることがあった。
- ためになる情報、気づきがたくさんあった。音声によって時間帯もわかる。「誕生日メッセージ」がとても嬉しかった。自分だけに話しかけてくれると思うと、機械的な感じがせず個々に見守られているように感じた。
- 脳トレクイズが楽しかった。詐欺情報が入ってきた時は、近所の人にも気を付けるように教えてあげた。
- 就寝前のメッセージが良かった。毎日時間になると、戸締りと火元を見回るのが習慣になった。詐欺情報などは、繰り返し注意喚起していけばいいと思う。
- 就寝前のメッセージは、火元と戸締りを心がけることができ、生活のリズムになりとても良かった。
- 大きな地震があった時など、防災ラジオのようにお知らせがあると安心。
このボタンを活用した仕組みは、高齢者の皆さんの日々の負担とならず、習慣として受け入れてもらると思いますか?
88.6%の人が「そう思う」「普通」と回答
- 楽しかった。ボタンを押したかを忘れないように、毎日カレンダーにチェックしていた。
- 大変とは思わなかった。なくなったら何もやることがなくなる。
- 楽しかった。「7 時にボタンを押そう!」と思い、目覚し時計をセットしていた。
- 朝起きたら、「ボタン押さなきゃ!」「元気だよ示さなきゃ!」と思い、押さないと変な感じだった。以前は寝たきりが多かった妻も、リハビリをして体の調子が良くなると、自分のことは自分でできるようになり、ボタンも押せるようになったので、夫婦でお互いに押すようにしていた。
- 毎日の日課となり、生活の一部になっていた。
- 最初は朝きちんと押していたけど、慣れてきたら忘れることもあった。今日押したかな?と考えることもいいことだと思った。
- 初めは嫌だったけど、音声が楽しみで、すぐボタンを押しに行っていた。
- 最初は面倒くさくて預かるんじゃなかったと思ったけど、習慣になっていった。夫婦で押していた。
この実証実験を通じて感じたご意見、ご感想をお聞かせください
<利用者からの声>
- 毎日楽しかった。お金がかかってもいいから、このままずっと使い続けたいくらい。
- とても良い機械で感心した。今は二人だけど、自分が一人になった時には、お金がかかってもいいから欲しい。ボタンがなくなると寂しい。片腕を取られたような気持ちになる。
- こちらがお礼しないといけないくらい。市内にたくさん一人暮らしの方がおられる中、ボタンをおいてもらってありがとう。
- 家のどの部屋に置くかが大切。寝室に防災無線を置いているが、それはあってもなくても変わらない。この機械なら、費用の負担があってもいいと思う。
- ニュースを見て、「元気だよカード」の見守りのしくみが理解できた。いい体験をさせてもらえた。
- 特に一人暮らしの方や、近くに家族がいない方の場合、必要性を感じる。
- 自分にだけ話しかけてくれているように感じる。「元気だよ」カードを押すことで、一方通行ではないところがテレビとは違う。将来的には、メッセージがきた時にこちらからも話ができたり、モニターが付いたら更に良い。
<ご家族からの声>
- 息子家族は市外に住んでおり、会いに来れるのは月一回程度のため、この機器を見て「いいもの置いてもらったね」と非常に安心してくれた。県外出身の嫁が、「黒部はすごく行き届いてるね!」「つながりがあっていいね!」と言っていた。家に帰ると「元気だよ押した?」と家族からも連絡があり、気にかけてくれていた。
- 県外にいる子供とは毎日ラインで連絡を取っているが、この機械のことを知って「黒部は進歩してるね!」と言っていた。辺地では既にICT で安否確認をしているところがあると聞くし、ついに黒部にも来た!民生委員さんも定期的に訪問してくれているが、逆に負担ではないかと思う。
- 近所には迷惑をかけたくない。県外にいる子供はコロナでなかなか帰って来れないけど、「これがあると安心だ」と言ってくれていた。
- 富山の息子が月2~3 回来てくれているが、「これがあるから安心」と言っていた。
- 県外に住んでいて、いつも親のことを心配している。一度倒れた時があり、その時は偶然自分が来ている時だったから助かった。現在はヘルパーを利用しており、月一回は自分も必ず帰って来ているが、コロナ禍で他県との往来ができない状況になると、不要不急でなくても県外家族との接触がある場合、しばらくヘルパーを利用できなくなってしまうことが本当に困っている。毎日電話をするのも難しいため、この機械があってとても助かった。本人はこの機械の必要性に気づいていないが、音声が流れると機械に話しかけたりしていて、とても良い刺激になっていると感じた。あるのとないのでは全然違う。私にとっては大事な機械。安心感があり、金庫と同じくらい大切な存在。(娘)
- くろべネットのしくみを知って安心した。以前、両親が2~3 日電話に出なくて心配したことがあった。家族にも、ボタンの利用状況を見れるようにしてもらえるとありがたい。(娘)